2011 Fiscal Year Annual Research Report
認知症高齢者の入浴困難・徘徊・収集行動看護プロトコルの臨床適用
Project/Area Number |
22592605
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
高山 成子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (30163322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大津 美香 弘前大学, 大学院・保健学研究科, 講師 (10382384)
渡辺 陽子 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教 (20364119)
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Keywords | 老年看護 / 認知症看護 / BPSD / 看護プロトコル |
Research Abstract |
23年度の目的は、(1)認知症高齢者の入浴困難、徘徊、収集行動の看護プロトコルを最終的に検討する、(2)研究者3名問で、臨床で実施して、看護プロトコルの実施可能性を評価し修正する、(3)2つの臨床場所でスタッフにより看護プロトコルを使用して貰い評価をする(2回)、そして最終的な看護援助プロトコルを作成することが目的であった。ほぼ計画通り実施したが、1箇所の施設が移転後のため実施が困難となり、2回目のスタッフによる看護プロトコル臨床適用は次年度に延期となった。 実施概要は以下の通りである。 8月に弘前市で臨床適用の実施計画、方法の第1回検討会議を行い、その結果をふまえ、臨床適用実施場所である三原市の県立広島大学倫理委員会に計画書を提出して承認された。 9月に、三原市老人保健施設りじん苑に於いて、4名の対象者に研究者3名がそれぞれに1日関わり、入浴困難、徘徊、収集行動の看護プロトコルを使用してアセスメント、援助を行った。この時点で、2月の、りじん苑での臨床適用が、施設移転の為困難であることが示され、3月の国際発表までにデータが出そろわないことが明確となり、計画を修正した。 11月、12月においては、その臨床適用(研究者間)の結果を資料にして評価会議を行い、修正し、看護プロトコルの最終作成を行った。この検討会議には、臨床家1名、他大学研究者2名を加えて検討を行った。A4サイズに見やすくする、[YES,NO]で辿るプロセスとする、などを統一させた。 3月には、福井県の健やかシルバー病院の11名の対象者(徘徊3名、収集行動4名、入浴困難5名;重複有り)に、スタッッフ5名の協力をえて、実施した。選択肢の不足部分などの評価を得た。 繰り越した調査は、広島県三原市の「里人宛」であったが、「福井県健やかシルバー病院」から、別の病棟での調査を薦められ、4月に第2回目の「スタッフによるプロトコル評価」の調査を行い、平成23年度予定調査全体として、徘徊:看護師計7名、認知症患者計4名、収集行動(看護師計5名、認知症患者計7名、入浴調査(看護師計6名、認知症患者計9名)が終了した。
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