2012 Fiscal Year Annual Research Report
認知症高齢者の入浴困難・徘徊・収集行動看護プロトコルの臨床適用
Project/Area Number |
22592605
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
高山 成子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (30163322)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 老年看護 / 認知症看護 / BPSD / 看護プロトコル |
Research Abstract |
24年度は、23年度に、研究者間使用によって評価し、修正をした入浴困難、俳徊、収集行動の看護プロトコルを、(1)臨床の看護師がプロトコルを使用して評価する。(2)評価結果を研究者3名で検討する、(3)評価結果を公表する、ことが目的であった。 1.臨床適用調査 4月に福井県健やかシルバー病院で、看護師がプロトコルに添って援助を実施し、調査者が傍で観察して評価し、実施終了後看護師との面接でプロトコル段階ごとに点数化した。実施は下記に示した。 ・収集行動:看護師5名が収集行動のある認知症患者5名に実施した。 ・俳徊:看護師7名が俳徊の見られる認知症高齢者7名に実施した。 ・入浴困難:看護師6名が、入浴困難を示す9名に実施した。 2.結果分析と成果発表 調査後に、7月東京(大津、高山)、10月神戸(大津、渡辺、高山)、11月東京(大津、高山)と3回、調査結果の報告と分析、検討を実施した。 その結果、俳徊では、帰宅願望性タイプのアセスメントと対応が低い評価で、家族の関係を追加した。収集行動では、認知症高齢者の収集目的に対応した援助を示す方が良いと評価を受け、修正した。入浴行動では、9名中6名がプロトコルに沿った援助でスムース"に入浴したが、DLB、FTDの3名が各段階で難しく、彼ら特有の対応が示されていなかったと評価した。 その成果を、日本老年看護学会、日本看護研究学会中国四国学術集会、(2)認知症ケア学会東北地方会、国際アルツハイマー学会(入浴困難)で発表して、さらに、広くアドバイスを頂いた。本課題の成果を、さらに公表するべく、23年11月より本の作成に取り組んでいるところである。
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