2010 Fiscal Year Annual Research Report
外来看護師による統合失調症をもつ人に対するセルフマネジメントのケアモデル作成
Project/Area Number |
22592609
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Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
田井 雅子 高知女子大学, 看護学部, 准教授 (50381413)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野嶋 佐由美 高知女子大学, 看護学部, 教授 (00172792)
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Keywords | 外来看護師 / 統合失調症 / セルフマネジメント / ケアモデル |
Research Abstract |
本研究の目的は、地域で生活する統合失調症をもつ人に対して外来看護師が支援するセルフマネジメントのケアモデルを開発することである。本年度は精神疾患および慢性疾患をもつ人のセルフマネジメントに関する国内外の文献検討を行い、統合失調症をもつ人のセルフマネジメントの概念を検討した。その結果、統合失調症をもつ人のセルフマネジメントは、病気による慢性的な症状や障がいをもちながらも、よりよく生きるために、病気のマネジメントに限らず、日常生活で生じる課題に対して、当事者が意思決定しながら取り組むプロセスであると定義された。セルフマネジメントは課題、セルフマネジメントの領域、セルフマネジメントを行うために必要な能力、セルフマネジメントの取り組みを構成要素としており、「普段の生活を維持する」「病気と上手くつき合う」課題をもち、「生理的」「認知的」「心理的」「社会的」「行動的」領域に対して、「意思決定」「問題解決」「希望をもち続ける」能力を活用して、「症状マネジメント」「服薬のマネジメント」「気分・感情のマネジメント」「知識を得る」「資源の活用」「コミュニケーションをとる」「役割をもつ」「日常生活行動」といった取り組みを行うことである。看護師は統合失調症をもつ人のセルフマネジメントを維持・促進するために、統合失調症をもつ人の能力と取り組みに対してアプローチを行う。以上のセルフマネジメントの構成要素とセルフマネジメントへのアプローチを枠組みとするインタビューガイドを作成した。
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