2012 Fiscal Year Annual Research Report
看護職者のストレスセルフマネジメントに活かす看護場面でのライフスキル尺度の開発
Project/Area Number |
22592614
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Research Institution | Jobu University |
Principal Investigator |
高橋 ゆかり 上武大学, 看護学部, 教授 (40341812)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ストレス / セルフマネジメント能力 / ライフスキル / 看護職者 |
Research Abstract |
【目的】看護師および看護学生のストレスセルフマネジメント能力を測定し、ストレスセルフマネジメントに必要なライフスキル獲得に向けた教育プログラム構築の基礎資料を得る。 【成果】1.調査方法:調査協力の得られた施設の看護師および看護学生の計774名を対象に、択一式質問紙調査を実施(有効回収率580名:74.9%)。 2.調査内容:①看護職者のためのストレスマネジメントスキル尺度:独自に作成した「問題解決スキル」「批判的思考スキル」「対人関係スキル」「創造的思考スキル」の4因子24項目(主因子法、プロマックス回転、累積寄与率55.2%)の尺度で、信頼性・妥当性の確保はできている。②日本語版SOC尺度短縮版(山崎ら)③GCQ特性版(佐々木ら)④ハーディネス尺度(多田ら)⑤自己肯定感尺度(樋口)⑥援助規範意識尺度(箱井ら)⑦相互独立的-相互協調的自己観尺度(高田)⑧属性:年齢・性別他。 3.結果:看護師および看護学生とも「問題解決スキル」が最も高く、「批判的思考スキル」が最も低く、全スキルで看護学生が看護師に比べ有意に高得点であった。看護師の「対人関係スキル」は臨床経験年数3年未満の者はそれ以上の者に比べ有意に低得点であったが、他スキルで有意差は見られなかった。また、看護学生では全スキルで学年による有意差は見られなかった。ストレス対処能力であるSOCとの相関(年齢と性別を制御した偏相関)をみると、全スキルでSOCとの間で有意な正相関を示し、中でもSOCの下位因子である「有意味感」との相関が著明であった。また、各スキルを独立変数に、他尺度得点を従属変数にした重回帰分析では、「問題解決スキル」「批判的思考スキル」は全ての尺度得点に有意な影響を与えていた。これらから「問題解決スキル」「批判的思考スキル」を効果的に習得するための教育プログラム構築が課題となった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)