2010 Fiscal Year Annual Research Report
在宅療養者と家族のQOL向上を目指した小地域基盤型ケアコミュニティの開発
Project/Area Number |
22592628
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
真継 和子 大阪医科大学, 看護学部, 准教授 (00411942)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮島 朝子 京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60115946)
星野 明子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (70282209)
小林 貴子 大阪医科大学, 看護学部, 教授 (50279618)
森山 文則 大阪医科大学, 看護学部, 助教 (10585483)
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Keywords | コミュニティ / 住民主体 / サポートシステム / 地域看護 |
Research Abstract |
(1)A市の概要調査、(2)関係諸機関との調整、(3)A氏における療養者と家族の生活状況およびニース調査、(4)サロン型ケアコミュニティ開催におけるプログラムの作成、(5)サロン開催地の決定、(6)サロンの開催と評価を予定していた。 A市の概要および関係諸機関との調整では、市役所、社会福祉協議会、ボランティア市民活動センターに足を運び、本研究の目的・意義について理解・協力を頂くよう求めた。ボランティア市民活動センターはA市内のNPO活動の拠点であり、A市における本研究の意義と課題について示唆を得た。意見をもとに開催候補地を検討し、商工会議所や空き家、知人を通じて家主との交渉を進めたが、市中心部における家賃事情から予定場所を確保できず再調整する必要性が生じ、当該年度におけるサロン開催に結びつかなかった。 A市における療養者と家族の実態調査は2010年9月までに資料収集および調査票の作成を行った。プレテストの実施、倫理審査を受けた後、2011年1月に調査協力者を得るためにA市内の訪問看護ステーションを中心に依頼した。8か所からの協力を得、対象者の選定、アンケート票の配票にむけて準備をすすめた。当初案では、本年度中に分析まで実施する予定であったが配票のみとなってしまった。一方で、介護者へのインタビューを行い現状と課題を分析した。介護者が自らの介護を肯定的に意味づけできるよう専門家のみならず周囲のサポートが重要であること、地域の中で生活者として存在することの重要性が見出された。これについては学会発表を行うとともに開催地であった韓国にある嶺南理工大学看護科の教員との意見交換を行うことができた。コミュニティ形成において、日本における地縁による人々の結びつきの良さを活かしていくと同時に、新しい世代が求めるつながりのあり方を検討し、モデル開発につなげていきたいと考えている。
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