2011 Fiscal Year Annual Research Report
メンタルヘルス不全により休職した看護師の実態調査及び復職支援ツールの開発
Project/Area Number |
22592629
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
富永 真己 兵庫医療大学, 看護学部, 准教授 (40419974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 明子 筑波大学, 人間総合科学研究科, 准教授 (30315569)
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Keywords | 看護師 / メンタルヘルス不全 / 復職支援 |
Research Abstract |
【研究の目的】3か年三段階の構成により進行する本研究の2年目は、(1)メンタルヘルス不全により休職した看護師の復職支援として、休業の開始から通常業務への復帰までの適正な流れを明確にする、(2)事務職向けに開発された職場復帰支援の各ツールに関し、病院の看護職向けに開発し、有用性を検討することを目的とした。 【方法】倫理審査委員会の承認を経た後、目的(1)及び(2)に関して、専門家及び病院の看護管理者からの聞き取りを実施し、メンタルヘルス不全により休職した看護師の復職支援ツールとして、「職場復帰前チェックシート」及び「職場復帰後フォローアップシート」を開発した。さらに、休業の開始から通常業務への復帰までの一連の流れにおいて各シートの利用を含む復職支援プログラムを開発した。加えて、プログラム(2つのシートの信頼性と妥当性の検証)の有用性の検討を目的に、当該看護師が存在し復職支援を予定している病院に対し、調査を実施した。 【結果】看護師向けの「職場復帰前チェックシート」は20項目、「職場復帰後フォローアップシート」は22項目から構成される評価シートを開発した。医療安全や体力面、医師の指示や記録の理解度など医療専門職という点から、既存の事務職者向けとは異なる新たな評価項目がシートに追加された。また、職場復帰時の業務上の配慮事項として、交代勤務や患者の直接ケア、与薬などの医療行為に関する可否が項目として追加されたことも事務職者と異なる点としてあげられる。某県内の70病院に調査協力の依頼を行い、6病院で承諾が得られ、調査を実施している。なお、調査対象数を増やすため引き続き、調査協力先の開拓と調査依頼を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画どおり、看護師向けの「職場復帰前チェックシート」と「職場復帰後フォローアップシート」を開発し、各シートの利用を含む復職支援プログラムを開発した。さらに、プログラム(2つのシートの信頼性と妥当性の検証)の有用性の検討を目的に、当該看護師が存在し、復職支援を予定している病院に対し調査を実施している。
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Strategy for Future Research Activity |
プログラム(2つのシートの信頼性と妥当性の検証)の有用性の検討を目的に、当該看護師が存在し、復職支援を予定している病院に対し調査を実施しているが、調査対象者数はまだ十分ではない。しかし、某県内で5月末に某県内の病院管理者に対し、調査協力についての説明会を行うことを予定しているため、今後さらに調査協力先の増加が見込める。
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Research Products
(5 results)