2012 Fiscal Year Annual Research Report
在宅医療依存療養者の療養継続モデルの構築及び医療依存指標の開発
Project/Area Number |
22592630
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
田中 正子 広島国際大学, 看護学部, 准教授 (60515807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二宮 寿美 宇部フロンティア大学, 看護学部, 講師 (20516356)
河野 保子 広島文化学園大学, 看護学研究科, 教授 (80020030)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 在宅療養継続 / 医療依存度 / 医療依存点数化 / 生活満足度 / 自己効力感 / 介護負担感 |
Research Abstract |
本研究は、在宅療養者の医療状況と家族の介護状況に焦点を当て、在宅療養継続要因を明らかにすること及び在宅療養者の医療依存状況を総合的に判断し、客観的な指標を導き出し点数化することを目的にしている。平成24年4月~平成25年3月までに下記の研究活動を実施した。 在宅療養者及び家族介護者の調査結果を分析し、学会で発表した。①家族介護者及び在宅療養者各々104名、合計208名を対象に、家族介護者の自己効力感、生活満足度、介護負担感について、高齢家族介護者・非高齢家族介護者の2郡に分け比較検討した。高齢家族介護者は非高齢家族介護者よりも自己効力感が有意に高かったが、生活満足度の差はなかった。高齢家族介護者の生活満足度は医療依存度と弱い正の相関があり、介護負担感と中等度の負の相関があった。②6か月以上在宅療養している在宅療養者及び家族介護者各々92名を対象に、家族介護者を65歳未満と65歳以上75歳未満、75歳以上の3郡に分け、生活満足度と介護負担感及び自己効力感との関連性について比較検討した。自己効力感は、65才未満の家族介護者が最も低く、65才以上75才未満及び75才以上の家族介護者が有意に高かった。生活満足度及び介護負担感は年齢別による差はなかった。 3年間の研究成果について報告書を作成した。在宅療養者の医療処置内容は、服薬管理、リハビリテーション、胃ろう・経鼻栄養、褥瘡処置、在宅酸素、膀胱留置カテーテル等であった。医療依存の点数化の試みについて、医療処置を中心とし、疾患及び健康水準を考慮して基準を設け得点化した。研究者が試案した医療依存得点と医療者が評価した医療依存度は相関があり、有用性が示唆された。医療依存得点は家族介護者の介護負担感とは関連がなかったが、家族介護者の生活満足度は介護負担感と有意な負の相関があり、介護負担を軽減する支援の必要性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)