2011 Fiscal Year Annual Research Report
福祉用具の有効活用に繋がる自立支援プログラムの開発
Project/Area Number |
22592632
|
Research Institution | The Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing |
Principal Investigator |
大倉 美鶴 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 准教授 (70364172)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 美加 福岡大学, 医学部, 講師 (70412765)
|
Keywords | 在宅看護 / 福祉用具 / 自立支援 |
Research Abstract |
今年度の到達目標は、前年度に引き続き、課題1の自立支援評価指標を完成させること、課題2の福祉用具導入から自立支援評価に至るまでの各プロセスを確立させることであった。 『自立支援評価指標』については、プレテストの結果(使用感が悪い)を踏まえて研究代表者と研究分担者で3回程度検討し、項目の組み合わせ、項目数、文字のフォント、デザインなどを変更し、使用感が良くなるように修正を重ねた後、再度、使用感に関するアンケートを実施した。アンケートから、『自立支援評価表』の使用感が以前よりも良くなったという結果が得られたので、それを完成版とした。 次に、これまで作成した資料『福祉用具選定表』『福祉用具ガイドライン』『自立支援評価表(モニタリング)』を使って、福祉用具が適切に活用できるように、そのプロセスや方法について、研究分担者と数回の検討を重ね、福祉用具の有効活用に繋げられるプロセス工程表(案)を作成した。 プロセス工程表(案)については、介護支援専門員および利用者(家族を含む)のどちらもが使えるように、福祉用具の相談、介護支援専門員や福祉用具貸与事業者との調整・検討、福祉用具の選定、福祉用具の利用、福祉用具のモニタリング・評価という一連のプロセスを、さらに各プロセスで使用する資料を指示した。 しかし、プロセス工程表(案)だけでは、各工程で指示された資料を、使用者がどのように記載すればよいのか分からなくなることが考えられた。従って、それぞれの作成資料を、どのように使ってもらいたいか、どのように記入すればよいのか、誰にでも理解しやすい取り扱い説明書の作成を次年度の課題として取り組みたい。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の平成23年度までの課題であった自立支援評価表の作成が完了したこと、加えて平成24年度の課題についても、既に取り組み、検討していることがその理由である。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究は、今後も研究計画通りに遂行する。最終の達成課題が、プログラムの開発になっているため、紙面上のものを誰でも、いつでも活用できるように、その工程と活用方法について検討を重ね、確立させていく。 プログラムが完成すれば、実用化に向けて、論文や学会による発表、そして広報活動を行っていきたいと考えている。
|