2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22600009
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Research Institution | Tohoku Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
桜田 忍 東北薬科大学, 薬学部, 教授 (30075816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝口 広一 東北薬科大学, 薬学部, 准教授 (30360069)
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Keywords | 癌性疼痛 / 鎮痛 / オピオイドペプチド / μ受容体 / ジーンセラピー |
Research Abstract |
肉腫細胞をマウス左後肢坐骨神経周囲筋肉に移植し、肉腫性癌性疹痛モデルの確立を試みた。肉腫細胞を移植して坐骨神経周囲筋肉に肉腫を発症させ、増殖した肉腫細胞によって坐骨神経が絞掘されることにより発生する癌性疹痛を検出することに成功した。しかし肉腫細胞の増殖が強すぎると、一次知覚神経が完全に破壊されて痛覚麻痺が起こってしまうため、結果的に癌性疹痛そのものが消去されてしまうといった問題が発生した。そこで実験条件を変更することにより、癌性疹痛が安定して測定できる実験条件の確立を試みた結果、最終的に移植する肉腫細胞の量をコントロールすることにより、移植後約2週間にわたって癌性疹痛を安定して測定できる実験条件の確立に成功した。現在、確立した肉腫性癌性疹痛モデルを用いて、「癌性疹痛に対する麻薬性鎮痛薬ならびに新規dermorphin誘導体の有効性」、「癌性疹痛形成時のμ受容体の機能変化ならびにそのスプライスバリアントの変動を検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
癌性疹痛モデル動物の確立に予想以上の時間を要したため、研究の進展が当初計画に比べ遅れた。肉腫細胞を左後肢坐骨神経周囲筋肉に移植する事により、坐骨神経周囲に肉腫を発症させ、癌性疹痛を検出することに成功した。しかし肉腫細胞の増殖が強すぎると、一次知覚神経が破壊されて痛覚麻痺が起こってしまうため、その癌性疹痛を安定して測定できる実験条件の確立に時間を要した。最終的に、移植する肉腫細胞の量をコントロールすることにより、期間限定(2週間程)ではあるが安定して癌性疹痛を測定できる実験条件を確立した。
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Strategy for Future Research Activity |
肉腫性癌性疹痛モデルの確立が本研究課題遂行の障害となっていたが、ようやくモデルが確立され、現在当初の研究計画に従い各種実験を行っている。本年度中に全ての実験を遂行する予定である。
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[Journal Article] Partial involvement of NMDA receptors and glial cells in the nociceptive behaviors induced by intrathecally administered histamine2011
Author(s)
H. Mizoguchi, T. Komatsu, Y. Iwata, C. Watanabe, H. Watanabe, T. Orito, S. Katsuyama, A. Yonezawa, K. Onodera, T. Sakurada, S. Sakurada
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Journal Title
Neurosci. Lett
Volume: 495
Pages: 83-87
DOI
Peer Reviewed
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