2011 Fiscal Year Annual Research Report
学術標本3Dデジタル情報の、半自動データ取得システム確立とVR展示への応用・評価
Project/Area Number |
22601005
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
三島 美佐子 九州大学, 総合研究博物館, 准教授 (30346770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 仰 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (30155014)
岩永 省三 九州大学, 総合研究博物館, 教授 (40150065)
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Keywords | バーチャルリアリティ / 学習プログラム / データ習得システム / 自動化 / 評価基準 |
Research Abstract |
本研究の究極目的は、博物館が所有する開示性の低い(=展示に使いづらい・使えない)学術標本資料を、学術研究のみならず一般向け開示においてより有効に用いる方法を確立するため、博物館における共通技術を確立・検証することである。本研究では、九州大学総合研究博物館が所蔵する動物骨格標本約200体と人体骨格標本約3000体を用い、学術標本資料の3次元(以下3D)デジタル化に伴うデータ取得作業の半自動システムを確立し、それらを用いた学習プログラムの有効性や学習効果の評価基準を明らかにする。 平成23年度は、データ取得システムの確立においては、半自動システムを試作し、九大総博が所有する人骨標本の3Dデータを順次取得・整形することとした。安価な既製品を用いて自作・改造として、ロボットアームによる試作を試みた。実用には至るまでの動作が得られておらず、改良している。標本資料をVR展示コンテンツとしたさいの有効性と限界、学習効果の評価にむけては、昨年度と今年度取得したデータを元に、インタラクティブシステムのひとつとして、バーチャル3D図鑑のプロトタイプ3点を制作した。操作性に検討の余地のあることがわかり、改良する必要があり、モニター調査については次年度取り組むこととした。ソフト面については、昨年に引き続き、骨格標本を使った小学生向けのワークの実践から抽出された、骨格資料を学習プログラムとして取り扱いさいの問題点や長所などを鑑み、事前・事後の学習に必要な内容をリストした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インタラクティブ教材試作品について、操作性を改良する必要が生じたため、モニター調査やヒアリング調査に至っていない。また、学習プログラムの作成と評価基準の検討については、文献調査や協力先の検討に時間を要したため、予定よりも進捗が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
試作品の改良と学習プログラムの作成と評価基準の検討を随時すすめ、早期に挽回する見込みである。
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Research Products
(2 results)