2011 Fiscal Year Annual Research Report
ボランティアとの協働による神奈川県産動物資料の整備と公開に関する研究
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22601014
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Research Institution | Kanagawa Prefectural Museum of Natural History |
Principal Investigator |
加藤 ゆき 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 学芸員 (70342946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広谷 浩子 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 主任学芸員 (10205099)
大島 光春 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 主任学芸員 (40260343)
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Keywords | 博物館資料 / ボランティア / 協働 / 資料作製 / 企画展 / GBIF |
Research Abstract |
本研究の目的は、「ボランティアとの協働による博物館資料の作製システムの開発」および「作製した資料およびその付随情報の公開手法の検討」を行うことにある。本年度は下記の項目について研究をすすめた。 1.資料製作ボランティアの養成とシステムの検討 前年度に引き続き、活動をしている資料作製ボランティアのスキルアップのための研修会を開催した。ボランティアの希望に基づく研修内容は、毎回好評であった。また、新規ボランティアの開拓を図るため、学習会や資料作製講座を開催したところ、8名の新規登録があり、活動を始めるようになった。 ボランティア養成には、講座などの「きっかけ作り」が有効であり、活動を進めるにあたっては「活動の場の提供」と「適切な指導者の配置」が重要であると分かった。 2.博物館資料とその付随情報の公開に向けて 平成24年度12月開催の企画展を、主な公開の場とすることにした。そのため、資料作製時に記録した計測値などを当館の資料収蔵システムに登録したほか、作業の様子を写真や動画で記録した。 さらに、収蔵システムに登録した標本のデータ、哺乳類600件、鳥類300件分を地球規模生物多様性情報機構(GBIF)へ提出し、国際的な公開を試みた。 3.博物館資料の公開に向けてのプレイベントの実施 企画展に先立ち、標本作製の取り組みを紹介する外部イベントや出張授業に、ボランティアとともに参加し、今まで作製した資料を使用した。このときに、アンケート行ったり、利用者の反応を記録したりして、資料の展示・活用方法を検討した。結果、子どもを対象とした毛皮(なめし皮)や頭骨などの骨を直接触れて感じる「ハンズオン」展示(教育)は反応がよく、企画展のワークショップや関連講座に有効な手法であると推測された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
特に問題なく、当初に予定していた計画のとおりほぼ順調にすすんでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
ボランティアの養成や活動については、現在進めているシステムが有効であると判断し、ボランティアと相談しながら、講座や学習会などを引き続き行う。 並行して、公開の場となる企画展の開催に向けて、今まで集積した付随情報を展示やワークシート、データベースにどのように反映させるのか、作製してきた標本をどのように展示、公開、活用するのかをボランティアとともに検討、実施する。
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