2012 Fiscal Year Annual Research Report
知のかけ橋・博物館の特性をいかした複合的理科課題の学習方法について
Project/Area Number |
22601015
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Research Institution | Kanagawa Prefectural Museum of Natural History |
Principal Investigator |
広谷 浩子 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 主任学芸員 (10205099)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 ゆき 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 主任学芸員 (70342946)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 動物標本 / 理科学習 / 教師用プログラム / 複合的理科課題 / 人類進化 / 博学連携 |
Research Abstract |
研究項目は、学校の理科教育の現状分析をもとにした博物館に対するニーズの把握、2.複合的理科課題の学習プログラムの作成・実施と効果検証、3.学校と研究者をつなぐ場の設定の3つである。23年度に続き、2と3を重点的に実施した。また、年度の最後には、3年間の研究全体を概観して、成果や問題点をまとめて、研究成果報告書(全86頁)を作成し、関係諸機関に送付した。各項目の実施内容と結果は以下の通りである。 1.出張授業や教員研修等で実施してきた受講生へのアンケートを解析して、より詳しいニーズ把握を行なった。この結果、学校からのニーズは、博物館の標本利用にとどまらず、授業の展開方法や専門的知識などにも同等に向けられていることが明らかになった。 2.23年度に続き、小学4年生むけのプログラムの実践として、博物館の近隣の5小学校(児童307名)で出張授業を行なった。また、小学生向けプログラムと同様の方法で、指導要領や教科書を精査し、中学生向け学習プログラムを新たに作成した。中学2年生理科の動物の分類と進化の項目に人類進化を関連付けて扱うような筋立てを考案し、授業用のテキストや教材等も用意した。 3.23年度に続き、小中高の教員を対象とした研修や講座を実施した。授業案作成や教材作成などを中心に、夏休み、冬期、春休みに行なった。昨年度の取り組みから、標本の貸出しには、絶対数の不足や破損などの問題点があって、十分な検討が必要であることが明らかになっていたので、今年度は、方針を変えて、歯列の簡単レプリカなどを作成し持ち帰ってもらうこと、段ボール製の骨格模型の作成、交連骨格組立てキット作成など、いくつかの新しい試みを行なった。これらの新教材は、実践場面で活用しながらさらに良いものに加工していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)