2011 Fiscal Year Annual Research Report
博物館資料を活用した地質現象の「見える化」実演実験の開発とその博物館学的意義
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22601017
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Research Institution | Osaka Museum of Natural History |
Principal Investigator |
川端 清司 大阪市立自然史博物館, 学芸課, 学芸課長 (80195130)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中条 武司 大阪市立自然史博物館, 学芸課, 学芸員 (80321917)
佐藤 隆春 大阪市立自然史博物館, 学芸課, 外来研究員 (40446737)
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Keywords | 地質現象のモデル化実験 / 可視化 / 地質学的リテラシー / 断層モデル実験 / 地層の形成 |
Research Abstract |
地学分野の普及啓発のために地震や火山噴火などに代表される地質現象の「見える化」実演実験プログラムの開発に取り組むとともに、博物館に保管された地学資料の効果的活用を目的に、本年度は以下の活動を進めた。 ・9月9日~11日の3日間、茨城大学(水戸市)に出張し、日本地質学会第118年学術大会において研究発表を行った(口頭発表)。 ・3月17日~18日の2日間,東北大学(宮城県仙台市)に出張し,日本地質学会構造地質部会緊急例会「社会への発信とリテラシー」においてポスター発表(2件)を行った. ・市民向け公開実験としてジオラボ「水槽の中に地層を作る」を6月11日に実施した。実験は昨年度整備した水路実験装置を使い、市民にわかりやすく、効果的な進行ができた。(中条) ・市民向け公開実験としてジオラボ「断層を調べてみよう」を12月10日に実施した。今年度は正断層モデル実験に取り組み、参加者の理解を得られた。(川端) ・博物館に保管している地学資料の有効活用を勧めるためのデータベース化作業を進めた。 ・水路実験装置を整備した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
地質現象のモデル実験については堆積学・火山学・構造地質学の3分野で開発・公開し、参加した市民から「理解が進む」と好評であった。博物館に保管している地学資料の有効活用を勧めるためのデータベース化作業も順調に進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
3年間の研究機関最終年度にあたるために、過去2年間実施してきた地質現象の「見える化」実演実験のプログラム開発進めこれまでに実施できていないプログラム開発・プログラムの予行→検証・改善→公開実施→検証・改善という作業を通して、プログラムを成熟させる。また自然史博物館に収集保管してある地学資料を、「見える化」実演実験プログラムで活用するためのツールとしてデータベース化作業を引き続き進める。
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