2010 Fiscal Year Annual Research Report
任意配列オリゴペプチド合成を目指した新規ポリアミノ酸合成酵素の機能解析
Project/Area Number |
22603013
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
石井 義孝 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (70339688)
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Keywords | 物質生産 / 生物活性物質 / 微生物機能 / 二次代謝産物 / 生体触媒工学 / 生物機能工学 / バイオ生産プロセス / 生体高分子 |
Research Abstract |
ペプチドは近年注目を集めている機能性食品や医薬品原料として期待されている有機素材である。例えば、ジペプチドでも血圧降下、抗潰瘍、鎮痛などといった様々な生理活性が明らかとなっている。ジペプチド以外にも、トリペプチド、β-アミノ酸ジペプチド、ポリデプシペプチドやポリアミノ酸といったペプチドに抗菌活性、抗ガン活性など多様な生理活性が報告されはじめている。しかし、生理活性が報告されているペプチドの多くは10残基以上のオリゴペプチドであり、効率的な任意配列オリゴペプチド合成プロセスが求められている。 本研究では、任意配列オリゴペプチドの合成を可能とする生体触媒の開発を最終目標に、その要素技術となりえるポリアミノ酸合成酵素の機能解析を目指して、その第1段階である種々の新規なポリアミノ酸生産菌の取得とライブラリー化、ならびに合成機構に関する知見を得ることを目的としている。 微生物の生産するポリアミノ酸は、これまでに4種類しか報告されていない。本研究の成果の先にある任意配列ペプチドの合成のためには、より多くのポリアミノ酸合成酵素の存在と解析が必要不可欠である。本年度は、新規ポリアミノ酸を生産する新たな微生物の取得するために、塩基性色素化合物を用いた色素排除を指標としたスクリーニングを実施した。 これまでに塩基性化合物の生産を行う12株の候補株を取得した。生産するポリアミノ酸についてHPLC解析およびTOF-MS解析により解析を行った結果、一部の候補株で、ポリアミノ酸であるポリリジンおよびポリリジン構造を持つ物質の生産を確認した。
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Research Products
(2 results)