2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22604010
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
酒井 卓郎 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究副主幹 (70370400)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 保行 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 高崎量子応用研究所, 研究副主幹 (00343905)
佐藤 隆博 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 高崎量子応用研究所, 研究副主幹 (10370404)
安田 良 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究主幹 (20414592)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 中性子 / ラジオグラフィ / 空間分解能 / 微細加工 / プロトンビーム / 蛍光板 |
Research Abstract |
本研究では、10μm以下の空間分解能を有する中性子ラジオグラフィ技術を実現するため、その要素技術である、「中性子用光学素子」と「高感度かつ高分解能の蛍光板」の開発をすることが目的である。 今年度においては、1)プロトンマイクロビームを用いた微細加工技術による中性子用光学素子の開発、2)高輝度蛍光コンバーターの開発を行い、当該分野の国際会議において2件の発表を行った。 1)に関しては、電子ビームに比べ物質中での直進性の高いMeV級のプロトンビームを用いて、中性子吸収体であるフッ化リチウム粉末を混入した紫外線硬化樹脂に対する微細加工を行った。具体的には、数~数十ミクロンの複数の線幅からなる微細パターンの作製に成功した。この素子は、中性子ラジオグラフィの空間分解能を評価するテストパターンとして活用することが可能である。2)に関しては、フッ化リチウムと硫化亜鉛からなる中性子検出用の蛍光コンバーターの表面に、レーザー蒸着法によって可視光に対して透明な酸化ガドリニウム膜をコーティングすることで、中性子に対する発光強度を約30%向上出来ることを確認した。またこの蛍光コンバーターを用いることで、30μmの線幅からなるラインペアを中性子ラジオグラフィで観察することに成功した。 平成24年度においては、震災の影響で研究用原子炉JRR-3が停止していたため、中性子拡大光学系による撮影実験を行うことが出来なかったが、上述の素子や蛍光コンバーターの完成を持って、本研究を完遂した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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