2011 Fiscal Year Annual Research Report
高電界加速に付随する結晶構造由来の高周波放電メカニズムの解明
Project/Area Number |
22604013
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
肥後 寿泰 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (10156581)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 修二 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 准教授 (70249902)
東 保男 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 機械工学センター, 准教授 (70208742)
張 小威 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 研究機関講師 (80217257)
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Keywords | 無酸素銅 / 結晶構造 / 真空放電 / 高電界 / 国際共同研究 / 加速器 |
Research Abstract |
研究目的: 真空高電界下での放電現象を理解するために、そのメカニズムに大きく関わると推定している材料(銅)の結晶構造に焦点をあてる。巨大結晶を用いた試験体を用いて放電現象、及びそれに関連する表面の結晶特性を評価して関連を研究する。 平成23年度: H23年度に、巨大結晶を用いた表面観察用の小サンプルを製作した。H24年度にはこれに現実的な加速管製造過程に対応する処置を施して、表面の変化を観察する。SEMやX線等用いて行う。 またH23年度には、単セル高電界試験空洞の一号機目の電気設計を行った。この設計では、各種の結晶由来の機構を研究すべきセットアップが可能な標準形状を採用した。これに基づき、パーツ加工とロウ付けを経て試験サンプルを製作した。更に同様のセットアップを構成できることの出来る、巨大結晶を用いた試験サンプルパーツや、表面結晶構造の全く異なると考えられる全面ミリングで形成したセルを製作してある。 震災後、高電界試験設備の復旧を進めると共に、試験に必要な電磁波の供給経路を確立し、また試験セットアップを高真空下で試験することを可能とするための真空排気系の整備、及び試験セットアップの交換を行うときにクリーンな環境を実現できる設備を確立した。 また、高電界試験で重要な情報となる、位相情報のとりだしプログラムを立ち上げた。これを用いて高電界試験を遂行できる準備が整った。 以上により、平成24年度より高電界講験を開始できる見通しが立った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
震災により、試験設備確立が遅れたことにより、高電界試験は最終年度でようやく実施可能になった。
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Strategy for Future Research Activity |
方針変更はなく、高電界での試験を遂行することが最重要と考える。
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Research Products
(1 results)