2012 Fiscal Year Annual Research Report
重金属,希少元素解放型電子移動プロセスによる高機能物質合成
Project/Area Number |
22605003
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
前川 博史 長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (70283041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 祥正 東京工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (90444190)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 環境調和型合成 / 有機工業化学 / 合成化学 |
Research Abstract |
1. トリフルオロ酢酸エステルを用いた金属マグネシウム還元及び電極還元による求電子炭素への高含フッ素アシル化法の開発 比較的安価な含フッ素炭素ブロックであるトリフルオロ酢酸エチルをトリフルオロアセチル化剤として用い,通常の反応では行えない求核的トリフルオロアセチル化反応生成物の直接合成を試みた。金属マグネシウムによる芳香族アルデヒドとトリフルオロ酢酸エチルとの還元カップリング反応については,生成物の構造解析を完了し,無置換のベンズアルデヒドだけでなく,置換ベンズアルデヒドについても概ね良好な収率でカルボニル炭素へのトリフルオロアセチル化生成物が得られることを見いだした。また安息香酸エステルのトリフルオロアセチル化反応については無置換の安息香酸イソプロピルを基質とすることで,環のパラ位にトリフルオロアセチル基のアセタールを導入することができることを明らかにした。 2. 炭酸ガス存在下での金属マグネシウム還元による新しいクロスカップリング反応の開発 安息香酸エステルの還元的なカルボニル化反応については,炭酸ガス存在下で,安息香酸エチルを還元することにより,ほぼ選択的にカルボニル炭素に炭酸ガスが反応し,ベンゾイルギ酸が主生成物として得られることを見いだした。この反応では反応液中でベンゾイルギ酸は還元されることはなく,マンデル酸は得られないことが明らかとなり,通常では予想できない反応が起こっていることもわかった。 3. 金属マグネシウム還元によるアズレン類の七員環への選択的炭素ー炭素結合形成反応 アズレンのトリフルオロ酢酸エチル存在下での金属マグネシウム還元反応では,メチルビニルケトン類との反応と同様に七員環の6位でカップリング反応が進行することが明らかとなった。この反応では、6位で位置選択的に炭素ー炭素結合形成が起こることから,通常の反応では達成できない反応性を伴うことがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(29 results)