2010 Fiscal Year Annual Research Report
家族内コミュニケーションを支援するデジタルストーリーテリングシステムの開発研究
Project/Area Number |
22610004
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 朝美 東京大学, 大学院・情報学環, 助教 (70568724)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
椿本 弥生 東京大学, 大学院・情報学環, 特任助教 (40508397)
|
Keywords | 教育心理学 / 子ども学 / 教育工学 |
Research Abstract |
本研究の目的は,コンピュータ上で行う親子で行う物語作り(デジタルストーリーテリング)を通して,家族内コミュニケーションを活性化する環境をデザインすることである.家庭の教育力の向上支援を念頭に,物語作りを通じて家族内コミュニケーションの機会を充実させていく.その方法として情報通信技術(ICT)の適切な支援環境を活用し,絵本の読み聞かせでは実現しえなかった効果的なコミュニケーションを支援することを目指している. 平成22年度は,本研究で支援する家族内コミュニケーションを支援する要件を明らかにした.まず,過年度研究の結果として得られた知見を整理し,本研究で援用できる部分を抽出,さらに多岐にわたり研究が行われている家族のコミュニケーションに関わる先行研究から,家族内コミュニケーションに潜む問題とその問題を克服する方法について検討し,望ましいコミュニケーションパターンへと導くデジタルストーリーテリング活動の要件を明らかにした. 具体的には,子どもの発達は家族システムに埋め込まれており,子どものNarrativeもまた,家族が日常語り合うFamily Narrativeに影響されるという.本研究では,子どもに影響があるとされる家族のNarrative(家族ナラティブ)を支援することにし,その実現方法としてデジタルストーリーテリングの活動を提案する.語り手にとって物語や体験がどういう意味があるのかを深く考え,意義があるとされるこの活動を援用し,家族として意味,意義について深く考えていく活動をデザインすることとした.
|
Research Products
(1 results)