2010 Fiscal Year Annual Research Report
食生活と環境化学物質は子ども達の情動を左右するか?-穏やかな学校生活のために-
Project/Area Number |
22610011
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
酒井 久美子 大分大学, 全学研究推進機構, 助教 (60225753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 謙二 九州大学, 農学部, 教授 (50205704)
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Keywords | 情動障害 / 環境化学物質 / n-3/n-6脂肪酸 / MAOA |
Research Abstract |
研究目的;近年の子ども達の学習障害や情緒障害の原因は何か?私たちは偶然に安息香酸亜鉛が脳においてセロトニン代謝系を乱す可能性があることを発見し、さらに脳神経系を構築するn-3系高度不飽和脂肪酸の不足が、神経伝達系に異常をもたらすことも見いだしている。化学物質過剰な生活環境と偏った食生活が、脳神経系にもたらす相乗的なリスクを生化学的な手段を用いて検証する。 I.ラットより組織試料の調製 ラットより、脳および肝臓を摘出し、ミトコンドリア画分の調製を行った。 さらに、この画分より、膜画分を抽出し、MAOA(モノアミンオキシダーゼA)を含む画分を調製した。 II.ラット脳ミトコンドリアMAOA(モノアミンオキシダーゼA)画分を含むミクロドメインの解析 得られたそれぞれの画分の電気泳動を行い、タンパク質の確認を行ったさらに二次元電気泳動を行い、プロテオームマップを得た。MAOA抗体を用いて、ウェスタンブロッティングを行い、MAOAの存在とその他のタンパク質の存在との相関を見た。
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