2014 Fiscal Year Annual Research Report
胎児期からの望ましい生活習慣の形成と健康づくりー体格とアレルギーを中心にー
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22610013
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
東 あかね 京都府立大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (40173132)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楠 隆 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (00303818)
浅野 弘明 京都府立医科大学, 医学部, 准教授 (70128693)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 乳幼児 / 体格 / コホート調査 / 後ろ向き調査 / 食物アレルギー / 除去食 / 妊婦 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】胎児期すなわち妊娠中の母親から幼児期までの食生活や生活習慣,体格について,調査を行い,生活習慣病とアレルギー疾患の予防の可能性について,地域保健の場において多角的に検討する. 【後ろ向き調査】乳幼児期の食物三大アレルゲン(卵,牛乳,小麦)除去が児の体格に及ぼす影響を明らかにするため,3.5歳児健診において調査を行った.前年度までに調査は終了し,今年度は詳細な解析を行った.その結果,3.5歳児健診受診時に食品の除去を継続している児(CA群)と除去を行っていない児(NA群)を比較すると,出生時から10ヶ月児健診までに体格差はみられないが,CA群において,1.5歳時の体重%th値,3.5歳時の身長と体重の%th値が有意に低値を示した.また,4ヶ月から1.5歳までの体重増加率,1.5歳から3.5歳までの身長増加率がNA群より有意に低値を示した.この結果はThe Journal of Medical Investigationに掲載された. 【前向き調査】妊娠時の母親の体格,健康状態と出生児の体格の関連を明らかにすることを目的に調査を行った.京都府内の市町に妊娠届を提出した717名のうち,妊娠中および児の出生後に調査に同意し,さらに出生児がすべての乳幼児健診に参加し,条件に合致した232名を解析対象とした.その結果,35歳以上の母親から生まれた児では,痩せの母親から産まれた児の出生体格は小さかったが,幼児期においては差がみられなかった.35歳未満の母親から産まれた児では,出生体格に母親の体格の影響は小さかったが,3.5歳時において,母親が痩せの児のBMI%th値が有意に小さかった. 【研究の意義】乳幼児期の食物除去,妊娠前の痩せが児の体格に影響を及ぼすことが明らかになった.これらの結果は地域の母子保健事業において,食物除去を行う児や痩せの母親に対する対策の一助となる.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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