2012 Fiscal Year Annual Research Report
IVR患者放射線被曝測定用リアルタイム線量計の開発
Project/Area Number |
22611001
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
洞口 正之 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 名誉教授 (20172075)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 放射線 / 医療 / 福祉 / 循環器 / IVR |
Research Abstract |
IVR時の患者放射線障害を回避するためには、正確な患者被曝線量をリアルタイムに測定する必要がある。しかしこの目的にかなう実用可能なリアルタイム放射線測定器は無く、早急な開発が望まれている。そこで本研究の目的は、毒性の無い小型固体シンチレータと光ファイバを用いたIVRで実用可能な「リアルタイム患者被曝線量計」を開発することである。そのために、本年度は次に示す研究等を行った。 1. X線シンチレータの特性評価:昨年までの検討結果を踏まえて、有用なシンチレータを選び、その緒特性を詳細に測定した。さらにそれを含めた数種類のシンチレータの「診断領域X線エネルギにおける一時劣化と回復現象」(前年度に新たに発見した現象)についても、種々の条件下で詳細に比較検討した。 2. 線量計システムの製作:検出部(シンチレータ+光ケーブル)を作製し、検出部からの信号(光量)を、検出(変換)・増幅(アンプ)・表示させる線量計本体部を製作し、新しい高感度リアルタイム線量計システムを開発した。フォトダイオードにより発光量を検出変換し、線量値をデジタル表示させるように製作した。なお、シンチレータは、高感度でかつ、一時劣化現象がほとんどないものを使用した。 3. 線量計の校正定数の決定:診断用X線装置を用いて、電離箱式基準線量計(予め日本品質保証協会で国家標準と較正)と、製作したリアルタイム線量計との相互比較を行い、正確な線量評価および校正を行った(測定単位は、吸収線量ミリグレイ)。 4. 特許出願:新しく開発した高感度リアルタイム患者放射線被曝線量計の特許出願を行った。 〔連携研究者〕:東北大学・医学系研究科・教授・千田 浩一 〔研究協力者〕:三菱化学株式会社・スクリーン部・部長・中村正明
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)