2012 Fiscal Year Annual Research Report
TOF方式PET装置を用いた分子イメージングの放射線治療計画への応用
Project/Area Number |
22611012
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
佐々木 雅之 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40240907)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有村 秀孝 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20287353)
平田 秀紀 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70173242)
藪内 英剛 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70380623)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | PET / TOF / 放射線治療 |
Research Abstract |
今年度は放射線治療計画にPET画像のTOF(time of flight)補正を用いるために、以下の検討を行った。 ・まず臨床症例を対象として、体格および投与放射能が画質におよぼす影響がTOF補正によって改善するか否かを検討した。対象39例は、BMI 18.5と25にて3群に、投与放射能 3.7MBq/kgにて2群に分類した。画像再構成はOSEM法にTOF補正、空間分解能PSF補正を組み合わせ、画質の評価は肝臓集積の均一性で行った。いずれの群においてもTOF補正にて画質が改善し、TOF補正とPSF補正を組み合わせたものが最も優れていた。またTOF補正とPSF補正を用いれば、大柄な症例でも従来法の小柄な症例と同程度の画質を得ることができた。さらに、投与放射能が少ない症例でも、多い症例の従来法と同程度の画質を得ることができた。 ・次に、腫瘍輪郭を抽出するために、PET画像で求めた初期領域からGTVの至適な輪郭を決定する局所レベルセット法を開発した。まず、Discovery STE にて撮像したPET画像をアフィン変換を用いて治療計画用CT画像にレジストレーションした。アフィン変換行列は治療計画用CT画像とPET/CTのCT画像のレジストレーションのものを用いた。腫瘍抽出の初期領域はPET画像において閾値SUVを超えた領域とした。結果の評価は、放射線治療医が決定した腫瘍領域をゴールドスタンダードとし、提案手法で抽出したGTVの類似の程度を示すダイス類似係数を用いて行った。また、提案手法と従来法との比較も行った。我々が開発した局所レベルセット法による肺癌6例の領域抽出は、平均ダイス類似係数0.77であり、従来法の0.44よりも優れていた。この結果、提案手法は腫瘍輪郭抽出において治療計画者の支援ツールとして有用であることが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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