2012 Fiscal Year Annual Research Report
オイル産生藻によるバイオ燃料創出~紫外線によるオイル産生藻の脂質生産向上法~
Project/Area Number |
22612003
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大井 信明 筑波大学, 生命環境系, 研究員 (70367192)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 脂質 / 微細藻類 / メタボロミクス / 質量分析 |
Research Abstract |
微細藻を利用して、効率的に物質生産を行うためには、微細藻の代謝能力を目的に合わせて制御することが大きな課題の一つである。有用物質の生産能力を向上させるため、代謝生合成遺伝子の発現解析(トランスクリプトミクス)やタンパク質(プロテオミクス)、代謝産物(メタボロミクス・脂質メタボロミクス)の網羅的解析が行われている。しかし、海産微細藻類の脂質メタボロミクスに関する知見はいまだ乏しいのが現状である。本研究では植物プランクトンを用いて、脂質メタボロミクス解析の技術基盤の確立を初めて行った。 至適条件下で培養、10 7 細胞を極低温下でメタノール:クロロホルム:水=1:2:0.8で抽出した。キャピラリー電気泳動-飛行時間型質量分析計 (CE-TOF/MS) を用いて、水溶性画分からカルビン回路・解糖系・TCAサイクル・アミノ酸生合成経路を網羅した55種類の代謝物の定性に成功した。さらに、油溶性画分からイオントラップ型質量分析計 (Ion Trap MS/MS) によるショットガン脂質メタボロミクス解析による一度の測定から、遊離脂肪酸 (FFA)・Fatty acyl-CoA・アルケノン・リン脂質・糖脂質・ジアシルグリセロール・トリアシルグリセリロール等の15 主要脂質、200 脂質以上の分子種が脂質データベースより検出された。本法によりこれまでの報告に比べ7 倍以上多くの脂質分子種が検出され、測定精度の大幅な向上が示された。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(2 results)