2010 Fiscal Year Annual Research Report
科学者のためのサイエンスイラストレーション作成ガイド
Project/Area Number |
22615004
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
田中 佐代子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (10326415)
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Keywords | サイエンスイラストレーション / サイエンスビジュアリゼーション / サイエンスコミュニケーション / 図解 / ポンチ絵 |
Research Abstract |
科学者がわかりやすいサイエンスイラストレーションを描くための学術的で実用性のあるガイドラインを提示したハンドブックを最終年度に作成するため、以下を実施した。 1.サイエンスイラストレーション作成に関するオンラインアンケート調査を筑波大学研究倫理審査委員会の承認のもとで実施し、国内の様々な分野の理系研究者(学生含む)から447件もの回答を得た。次年度この回答データの整理分析を行う予定だが、これにより国内科学者のサイエンスイラストレーション作成に関する現在のニーズを把握できる。 2.NPG Nature Asia-Pacificのアートエディター、「日経サイエンス」誌のアートデレクター、「ニュートン」誌の元アートディレクター、立教大学のサイエンスコミュニケーター、フリーランスのサイエンスイラストレーターなどに、聞き取り調査を行った。これにより国内の専門家が考えているサイエンスイラストレーションに関する主要な問題を把握することができた。 3.国内外のサイエンスイラストレーションに関する文献を調査し、主要な問題点を把握した。 4.サイエンスイラストレーションの専門教育を行っている主要な教育機関である、ジョンホプキンズ大学(U.S.A)とトロント大学(カナダ)を、日本人サイエンスイラストレーターの通訳者と共に訪問した。そこで各大学の教員や学生らと面談し、教育プログラムに関する情報交換や施設の見学を行った。日本人研究者が公的にこのような訪問を行ったことは初めてであり、今後の交流に向けた重要な布石となることが期待できる。 以上の他、「月刊化学」への執筆、TARAセンターの国際フォーラムやBMB2010のフォーラム企画での講演など、サイエンスイラストレーションに関する啓発活動を多方面から行った。また日本サイエンスビジュアリゼーション研究会を設立し、研究会WEBサイトから情報発信も行っている。
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Research Products
(4 results)