2011 Fiscal Year Annual Research Report
科学者のためのサイエンスイラストレーション作成ガイド
Project/Area Number |
22615004
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
田中 佐代子 筑波大学, 芸術系, 准教授 (10326415)
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Keywords | サイエンスイラストレーション / サイエンスビジュアリゼーション / サイエンスコミュニケーション / ビジュアルデザイン / アウトリーチ / ポンチ絵 / 図版 / 情報デザイン |
Research Abstract |
科学者が論文や学会発表等のために、わかりやすく美しいイラストレーションを効率よく作成することが可能になれば、科学者によるアウトリーチ活動を促進するだけでなく、結果として国内の科学や文化の発展に寄与すると考える。そこで本研究では以下を行い成果を得た。 1、昨年度実施したアンケート結果を分析し、サイエンスイラストレーションの作成方法、表現方法、満足度、有益性、上達方法の他、プロのイラストレーターへの依頼の実態について察した。そして論文「科学者によるサイエンスイラストレーション作成の実態」を執筆し「筑波大学芸術研究報32」(査読有)に掲載された(2012年3月)。 2、昨年度実施した文献調査、国外教育プログラムの調査結果と1をもとに、ガイドブック案をほぼ作成した(B5判、約80ページ、カラー)。目次案は、第1章:配色、第2章:Power Pointでかたちを描く、第3章:画面の構成方法、第4章:書体・文字組、第5章:グラフ表・チャート、第6章:作成例、第7章:プリントと入稿、である。 3、サイエンスビジュアリゼーションの第1回トークライブを、プロのサイエンスイラストレーター等を招き実施し(2012年3月、筑波大学)、プロによるサイエンスイラストレーション作成の実態を把握した。 4、2のガイドブック案の妥当性については、今年度中に行うことができなかったので、次年度の課題とする。 5、日本サイエンスビジュアリゼーション研究会を運営し、そのWEBサイトで本研究に関する活動の他、サイエンスビジュアリゼーションに関する様々な情報発信を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ガイドブック案がほぼ完成しており、次年度末までに実施する予定のガイドブック完成と配布の準備が十分できている。
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Strategy for Future Research Activity |
ガイドブック案の妥当性を検証するため、科学者、出版関係者、サイエンスコミュニケーター、サイエンスイラストレーター、デザイナー等に、ガイドブックブック案を提示し意見を収集する。それらの意見を反映させ、ガイドブックを完成させ、できるだけ多くの科学者に配布する。
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Research Products
(8 results)