2012 Fiscal Year Annual Research Report
非言語的な理解の伝達と創造的な即興性を支援するシステムデザイン指針の研究
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22615016
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
竹田 陽子 横浜国立大学, 環境情報研究院, 教授 (80319011)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 暗黙の理解 / 非言語的な理解 / 伝統芸能 / モーションキャプチャ / 即興行為 / ディープスマート / 経営管理者の知 / 専門職の知 |
Research Abstract |
本研究は、非言語的な理解の伝達と創造的な即興的行為を促進する環境のデザインの要件を、日本と韓国における伝統芸能の伝承現場を主たるフィールド、ホワイトカラー職場における暗黙知の伝達を比較参照フィールドとし、情報技術を活用した実証実験、インタビュー、参与観察等の社会科学の方法論に基づいた多様な調査分析手法を用い、物理的な空間の設計、デジタルツールと伝統的な道具の機能と配置、学習の場に参加する人間の関わり方、周辺的に関与する集団、社会的文化的な背景、及びそれらのインタラクションを検証し、領域横断的なシステムデザインへの含意を探求することを目的とする。平成24年度は、第1に、企業の経営管理と専門職、を対象に、非言語的な理解を獲得した状況、プロセスとその伝承に関するインタビューを21事例について実施し、学習者と学習に関与する者との間のコミュニケーションの形により、1対1型、スター型、メッシュ型が見られ、獲得される知の特性にも違いがあることを見いだした。1対1型は特定の個人が持つ価値観、情動に密接に関わるスキルや身体知の獲得に適し、スター型は多視点性が必要なコンプチュアルな知の獲得に適し、メッシュ型は社会的な関係性に関する知の獲得に適し、個人の能力に依存しないというメリットがある。第2に、非言語的な暗黙の理解のメカニズムを探るため伝統芸能の伝承への情報技術の利用可能性についてのフィールドワークを継続して実施しデータをとりまとめた。平成24年度中の研究活動の成果は、現在とりまとめ中のものもあるが、経営者・専門職・管理職への調査の結果の一部を学会誌に投稿し、掲載されている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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