2012 Fiscal Year Annual Research Report
利用者の表情・動作に基づくWebサイトデザインの評価とユーザビリティ向上
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22615019
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
中谷 広正 静岡大学, 情報学部, 教授 (80109131)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 画像認識 / 情報工学 / Webサイト / デザイン / ユーザビリティ |
Research Abstract |
画像処理技術を応用しWebサイトのユーザビリティを自動的に評価するシステムを開発するため前年度に引き続き、ユーザビリティ評価項目・利用者観察機能・評価実験について研究を進めた。 1.ユーザビリティ評価項目 - ユーザビリティ評価手法の一つであるユーザテストについてユーザビリティ評価者の経験や技量に依存しない評価手法の開発を目指し研究を進めた。そして、システムを利用中にユーザが静止状態に陥る時間が平均よりも長くなるようなWebサイトがユーザにとって分かりにくいページであると見なしてユーザの静止時間を自動的に計測する手法について実装と改良を進めた。 2.利用者観察機能の実装 - ユーザの顔画像を解析する機能は以前から研究してきたが、それに加えて今年度はユーザの手動作を解析する機能について研究した。それと同時に、動作解析のための有効な画像特徴に関して考察し、一般の動作画像に対しても適用した。また、距離センサーを用いることによってユーザの手を画像から検出し動作の移動方向と移動量を計測する手法の有効性についても検討した。 3.評価実験 - いくつかのWebサイトを対象としてそれらのユーザビリティを提案手法で評価した。その過程で、ユーザの脳波を解析することによってユーザビリティを評価できるのではないかとの着想を得た。そして、Webサイトのユーザビリティの違いによってユーザの脳波に与える影響を観察するための実験システムの構築を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ユーザビリティ評価項目・利用者観察機能・評価実験とおおむね順調に進展した。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の特色は、ユーザビリティの向上を計るために、システム利用者の表情や動作から意図や興味を抽出することにある。今後も、システム利用者の内容理解度・興味維持度・満足度などを定量的に計測するために、表情・動作解析法の開発・高度化について研究を進める
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