2012 Fiscal Year Annual Research Report
環境影響を考慮したコミュニケーションツールとしての警笛の感性的デザイン
Project/Area Number |
22615028
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高田 正幸 九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 助教 (40315156)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 警笛 / 使用意図 / 騒音レベル / 音環境 / 実測調査 |
Research Abstract |
前年度までに得た調査結果などから,現行の警笛が特に車外の聴取者に心理的負担を与えていることが分かったが,この結果は調査に参加した回答者の経験に基づいたものであった。本年度は実際に道路周辺で発生する警笛を実測調査し,警笛の使用状況や音環境への影響について現状把握を試みた。 調査は交通量が多い国道の交差点付近において,平日の延べ14日間,午前7時から午後8時までの間継続的に実施した。このとき調査地点の道路端で騒音計による騒音レベルの測定と音の録音を行った。また同時に交差点付近で発生した警笛を含む音事象の記録も行った。特に警笛に関しては,調査員が目視により状況を確認し,警笛の使用目的(警笛を使用したドライバーの意図)を記録した。 結果として1時間当たり3~6.5回,1日平均で59回(測定期間中では計812回)の警笛が確認された。また交差点付近で発生した警笛の調査地点における騒音レベルはおよそ67~71 dBであり,周囲の音環境に比べて特に高いレベルではないことが分かった。 警笛の使用意図に関しては,目視による確認ができず使用目的が不明であった事例も多く見られたが,確認された中では,何かを要求するため,注意喚起するため,危険報知のため,などの目的で使用された事例が多かった。一方,挨拶や感謝を表現するための警笛,腹立ちや苛立ちによると思われる警笛も少数ながら見られた。 本調査では,先行調査で指摘された歩行者などへの使用はそれほど多く見られなかったが,交通量が多い道路における注意喚起,危険報知の警笛の使用が実際に確認された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)