2010 Fiscal Year Annual Research Report
実世界空間における多様な情報表示のためのデザインシステムの構築
Project/Area Number |
22615034
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Research Institution | Future University-Hakodate |
Principal Investigator |
柳 英克 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (10325889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
積山 薫 熊本大学, 文学部, 教授 (70216539)
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Keywords | マルチモーダル / インタフェース / メディアデザイン / 情報表現 / インタラクション / 身体性 |
Research Abstract |
本研究では,ヒトの体性感覚に基づいたマルチモーダル・インターフェースをデザインするための手法を創出し,実世界空間においてインタラクティブな情報探索を可能にする情報表示システムを構築する,全体レイアウトとしては床面に円形のディスプレイを設置し,知覚者が情報の視覚的な形状のみならず,実世界空間における傾き・挙動をデザインの一要素として制御することで,浮遊感・没入感・昂揚感などの身体感覚として実感できるインタラクションを実現する.このため,ヒトの認知過程の理解に基づいて体性感覚によって制御を行う情報表示手法を導く.さらに応用対象分野の要求を勘案したユーザインタフェースで情報を制御できる情報表示システムを構築する 本研究における情報表示システムとして,近距離または遠距離のコミュニケーションにおける感情のやり取りを豊かに実現するインタラクティブシステムSyncFeelを開発する.SyncFeelのインタフェースは直径600mmの円盤型で,底部の中心に半球を取り付けている,ユーザがインタフェースの上に乗り,重心移動するという単純な動作でインタフェースが傾き,傾きに対応してフルカラーLEDによる色のフィードバックを操作することができる.フィードバックエリアにはユーザ自身のインタフェースの傾きによって色が変わるフィードバックエリアと他ユーザのインタフェースの傾きによって色が変わるフィードバックエリアがあり,フィードバックエリアの色の同期,非同期によって意図や感情,気持ちといったメッセージの交換ができる.SyncFeelのインタフェースは近距離ではXBeeを使った無線通信を行って同期している.また,コンピュータのインターネット回線を利用することで,遠隔地でも同様に使用することが可能である。本年度は,SyncFeelを近距離における親密なコミュニケーションを支援する情報表示システムとして開発を行い,また本システムの応用として新たな電子楽器EmotionTunerの開発を行った
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Research Products
(6 results)