2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22615045
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Research Institution | Aichi Sangyo University |
Principal Investigator |
杉山 陽二 愛知産業大学, その他の研究科, 教授 (60460614)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ユニバーサルデザイン / デザイン学 / 人間工学 / ユーザインタフェース / 認知科学 |
Research Abstract |
最終年度では,子ども達の積み木遊びにおける満足度はどこから来るのかという原始的な疑問から,実際の幼稚園でさまざまな実験を重ねた.その結果,簡単に積み木作品を持ち運んで友達や大人に見てもらうことができ,しかも,単調で面倒な片づけ作業もパズル感覚で楽しめるような理想の積み木を考案した. この積み木の実現に当たっては,奈良吉野杉と奈良県の地域産業品の履物やサンダルに用いられるEVA素材(エチレン酢酸ビニル樹脂:介護製品などにも用いられる安心素材)を組み合わせて,画期的な軽量化を図った.また,実際の幼稚園において試作品を用いた実証実験を行った後に商品化した. 本商品の概要は,子ども達が簡単に持ち運ぶことができ,また,多様な遊び方ができる新しい積み木.自然木の積み木と,軽くて弾力のあるEVA素材を組み合わせることにより,従来の積み木では実現することが難しかった形状を創作できるようになった.また,形に合わせてパズル感覚で楽しく片付けることができるデザインとし,さらに,木製ステックとEVA素材に付加した貫通穴を利用することにより,動物や乗り物など,具体的な形状を創作することが可能となった. 開発にあたっては,幼稚園の子ども達が積み木で遊んでいる時の行動観察や発話分析を繰り返し,積み木遊びにおける子ども達の満足度について考察した.その結果,子ども達の満足度は,創作活動そのものに加え,自分の作品を友達や大人に見てもらい,評価されることにより増幅されることから,作品の持ち運び性に配慮し,飾っておくことも可能となった.さらに,単調な片付け作業も,パズル感覚で楽しめるように工夫した.機構の概要として,自然木の積み木とステック,EVA素材によるブロック,さらに,それらの形状にくり抜いたEVAプレートを組み合わせることにより,遊びのバリエーションに加え,持ち運び性,収納性,ファッション性を付与した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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