2012 Fiscal Year Annual Research Report
メカノセンシングにおけるアクチン骨格再構築制御機構の解明
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22616001
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大橋 一正 東北大学, 生命科学研究科, 准教授 (10312539)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | メカノセンシング / アクチン骨格 / Rhoファミリー / Dblファミリー / 血管内皮細胞 / 乳腺上皮細胞 / 細胞外基質 |
Research Abstract |
昨年度までに血管内皮細胞に対する繰り返し伸展刺激に応答して細胞の配向を制御する8種類のRho-GEFを同定した。これらの中でSoloは、細胞間接着部位や接着斑の一部に局在してアクチンストレスファイバーを誘導することが明らかとなった。さらに、繰り返し伸展刺激による細胞の配向に対して、細胞間接着に依存した整列に寄与することが明らかとなった。Soloの結合蛋白質をプロテオミクス解析により探索した結果、アクチンや中間径フィラメントと結合していることが明らかとなった。また、昨年度までに同定していた3次元培養下における乳腺上皮細胞の細胞外マトリックスの硬さ依存的な形質転換に寄与する5種類のRho-GEFの中で、Farp-1(CDEP)についてもプロテオミクス解析により結合蛋白質を探索した結果、インテグリンが結合することが明らかとなった。Farp-1は、インテグリンと共に過剰発現させることにより上皮細胞において強くストレスファイバー形成を誘導することから、Farp-1は、外環境の硬さに対しインテグリンからのシグナルによって活性化されることが示唆された。また、乳癌細胞の移動に必要な新たなRho-GEFの探索を行い、p63Rho-GEFが細胞の移動する先導端の極性維持に必要であることを明らかにした。細胞にかかる機械的な力負荷を可視化するプローブの作製については、カドヘリンやビンキュリンを用いたFRETプローブを作製し検討を行っているが現在まで有効なプローブは完成していない。これを解決するために、分割GFP等を応用したプローブの開発を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)