2012 Fiscal Year Annual Research Report
パッチマッチング法による実写3次元映像の圧縮と処理
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22650016
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山崎 俊彦 東京大学, 情報理工学(系)研究科, 准教授 (70376599)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 3次元映像 / 圧縮 / パッチマッチング |
Research Abstract |
本研究の目的は研究代表者が開発したパッチマッチング法により、実写3次元映像を効率的に圧縮・符号化することである。平成22年度までの研究で、パッチマッチング法について基礎的な実験を行い、パッチ間の相関と圧縮(フレーム間圧縮)については隣接フレーム間のパッチ同士の頂点や色情報を比較して類似したパッチを探索することで、効率よくフレーム間の差分を圧縮できることを確認した。また、平成23年度にはパッチマッチング法を用いたより効率的な符号化手法の確立を目指し、(1)頂点情報と色情報のビットレートの配分、(3)フレーム内圧縮とフレーム間圧縮のビットレートの配分について詳細に検討を行った。本年度はこれらの研究成果を踏まえ、(1)3次元映像圧縮の全行程の最適化、(2)規模を拡大した実証実験、を行った。これにより、パッチマッチング法の実用性を確認した。 (1)の圧縮行程の最適化については、頂点情報の圧縮にSpectral Compression法を、色情報の圧縮にベクトル量子化法を用いて、色情報よりも頂点情報の符号化にビットレートを割くことで見た目の劣化が少ない、3次元圧縮を実現した。 (2)の実証実験については、シーケンス数を増やして提案手法の検証を行った。2次元映像の圧縮では複雑なテクスチャを持つものは圧縮効率が下がるが、それと同様に、3次元映像では細かい形状を持つ場合に符号化効率が下がることを確認した。 また、得られた知見を画像・映像認識や3次元情報を用いた医用画像処理などに応用・展開した。 今後、研究成果として得られたプログラムの整備を行い、ソースコードの公開などを行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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