2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22650019
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
有次 正義 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (40282412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北須賀 輝明 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (70343332)
糸川 剛 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 助教 (60336203)
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Keywords | 行動認識 / 疲労推定 / 加速度センサ / 特徴量 |
Research Abstract |
被験者がある程度の強度の運動を行い,その運動前後での加速度センサのデータの差を良く表す特徴量を抽出した.被験者に加速度センサを装着して歩行してもらい,運動前後でのデータの差を疲れの度合いとみなし,各特徴量を独立してデータとしてみた時の疲れの度合いを比較的良く表現できる特徴量を特定した.具体的には,疲労が歩行動作に及ぼず影響に関して,既存研究から得られた知見をもとに,両足首の上下方向の加速度データから得られる特徴量を検討した.被験者の運動前後の加速度データを測定して,疲労が九つの特徴量に及ぼす影響を確認した.これにより,歩行周期時間や踵接地間隔比率,踵接地時のピーク値,1歩行周期の平均加速度,接地後波形収束までの平均加速度の五つの特徴量の平均と標準偏差で知見に沿う結果が得られ,運動による疲労の影響を確認した.これにより,歩行動作を加速度センサで捉え,加速度のどのよろな特徴量が疲労度合の推定に有用かを明らかにした. また,行動の種別を事前学習することなく,行動の切替り時刻を推定する手法を検討した.ます,加速度センサから取得したシーケンスデータの断片ごとにDTW法を適用してシーケンスデータ中の行動の類似度をDTW距離として算出する.次に,時系列に並べたDTW距離の特徴量行列から,ジグマチューブと呼ぶ閾値を設定し,それを用いて行動の変化点を求め,変化点の出現頻度を用いて行動が切り替わる時刻を推定する手法を検討した.実験により,この手法は平均して80%程度の適合率・再現率を達成できることを示した.この手法を用いると,例えば行動認識システムと組み合わせることで,行動の認識率を向上できると期待できる.
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Research Products
(2 results)