2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22650081
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
畠 義郎 鳥取大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40212146)
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Keywords | 神経科学 / 脳・神経 / 神経回路 / シナプス |
Research Abstract |
神経回路の機能やその可塑性を理解するには、シナプスでの分子変化に注目する必要がある。シナプスを構成する機能分子群は、それぞれの神経結合で異なっているが、脳組織全体よりサンプルを調製すると、シナプス部分だけでなく神経細胞の様々な部分が含まれてしまう。さらに、全ての神経結合に由来する成分が混在するため、特定のシナプスにおける変化は確認しがたい。そこで、あらかじめ標識しておいた特定の神経結合に由来するシナプトソームを単離することで、これらの問題の解決を目指す。本課題では、視覚野への入力軸索をモデル系とし、以下の2段階に分けて研究を遂行する。 1)蛍光蛋白質標識を用いた特定シナプトソームの回収法を確立する。 2)視床ニューロンを標識し、視床-皮質シナプス由来のシナプトソームを回収する方法を確立する。 初年度は、GFP発現動物を用いて、蛍光標識を指標にシナプトソームを単離・回収するプロトコルを検討した。大脳皮質のV/VI層ニューロンに選択的にGFPを発現する遺伝子改変マウスを用いて、GFP発現ニューロンと発現していないニューロンに由来するシナプトソームの混合標本を調製した。その標本より、蛍光シグナルを手掛かりとして、GFP発現ニューロンに由来するシナプトソームを、セルソーターを用いて分離、濃縮することを試みた。この過程で、シナプトソームが会合して塊になっていないかなど、セルソーターでの分離に適した標本を得るための条件検討を行った。 本年度は、この成果を土台として、実際に蛍光トレーサーを視床に注入して視床-皮質投射軸索を標識した動物よりシナプトソームを調製し、標識投射に由来するシナプトソームを分離することを試みる予定である。
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Research Products
(1 results)