2010 Fiscal Year Annual Research Report
セロトニン欠乏法による霊長類うつ病モデル作出の試み
Project/Area Number |
22650087
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中村 克樹 京都大学, 霊長類研究所, 教授 (70243110)
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Keywords | うつ病 / マーモセット / 社会行動 |
Research Abstract |
グループ飼育しているマーモセット個体に対して、トリプトファンを微量しか含まないエサを与え続け、セロトニンレベルを減少させることを試みた。具体的には、マーモセットが食するコーンフレークを与えることを試みた。しかしながら、顕著な行動変化や症状様のものは観察されなかった。そこで、ヒトでうつ病の症状を誘発すると報告されているインターフェロンを投与する手法に切り替えることを検討し、その準備を行った。次年度は、インターフェロンを投与することによって行動変化が現れるか否かを検討する。 一方、計画していた行動評価系に関しては、1)補食に対する興味、2)鳴き交わし(音声コミュニケーション)、3)集団移動行動の評価ができるようになった。それに加え、ヒトの患者でも応用されている活動量の測定をマーモセットで実施できるように準備ができた。 また、セロトニンレベルの測定のためにマイクロプレートリーダーを購入し、計測系を立ち上げた。
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