2011 Fiscal Year Annual Research Report
大Maf群転写因子強制発現によるインシュリン産生細胞の分化誘導系の確立
Project/Area Number |
22650090
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
高橋 智 筑波大学, 医学医療系, 教授 (50271896)
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Keywords | インシュリン / β細胞 / 再生 / in vivoイメージング / 糖尿病 |
Research Abstract |
体細胞のインシュリン産生細胞の再分化誘導法の効率化 昨年度の研究で、MafAとPdx1およびNeuroDのアデノウイルスで、マウス肝臓の細胞が効率よくβ細胞に再分化誘導できることが明らかとなった。しかし、一度インシュリンを産生すようになった肝臓の細胞は、その形質を維持できず、徐々にインシュリン産生細胞の数が減少することが明らかとなった。肝臓の細胞には、インシュリンの産生を抑制する転写因子が発現しているものと考えられる。そこで本年は、肝細胞でのインシュリンの発現を抑制している転写因子を同定し、その転写因子をノックダウンできるアデノウイルスを開発して、インシュリンの産生効率を上昇させることを目標とした。発現を抑制している候補遺伝子を探索するために、MafAとPdx1およびNeuroDのアデノウイルスを感染させた肝細胞で、発現が上昇してくる肝細胞特異的な遺伝子を同定したところ、いくつかの肝細胞特異的な転写因子を同定することができた。また、ATF2がこれら3因子の機能を増強する作用があることが明らかとなった。
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[Journal Article] c-Maf is indispensable for the microenvironment of definitive erythropoiesis as it forms erythroblastic islands in fetal liver2011
Author(s)
Kusakabe M, Hasegawa K, Hamada M, Nakamura M, Ohsumi T, Suzuki H, Kudo T, Uchida K, Ninomiya H, Chiba S, Takahashi S
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Journal Title
Blood
Volume: 118
Pages: 1374-1385
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