2010 Fiscal Year Annual Research Report
細胞接着制御機能を実装した革新的バイオチップの開発
Project/Area Number |
22650097
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
大橋 俊朗 北海道大学, 大学院・工学研究院, 教授 (30270812)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 英次郎 北海道大学, 大学院・工学研究院, 助教 (20581614)
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Keywords | バイオチップ / 細胞接着制御 / 微小流路 / 細胞診断 / バイオMEMS |
Research Abstract |
近年,がん細胞などの細胞診断技術において,高効率・高機能バイオチップの開発が盛んに行われている.ここで求められる基盤技術の中で細胞を任意の場所に配置できること(ポジショニング),新しい細胞に入れ替えること(リプレイスメント)が簡便にできることは重要な技術である.そこで,本研究課題では細胞のポジショニングおよびリプレイスメントが簡便に行える革新的な細胞培養チップを開発することを目的とする.細胞を接着させるためのマイクロビーズを空間的にマイクロスケールで予め配置して細胞のポジショニングを行うというものである.マイクロビーズは基質に一時的に補足されているのみで離脱可能なため細胞のリプレイスメントも容易に実現できる.本年度は,磁気マイクロビーズを培養基質に固定する方法として次の二つの方法を検討した.すなわち,一つ目は磁性体でできたマイクロピラー上に磁気マイクロビーズを補足する方法,二つ目は基質上に設けた円形の孔により磁気マイクロビーズを補足する方法である.結果として,後者の方法が有効であることがわかった,具体的な作製方法は次の通りである.シリコン表面に微細加工技術により磁気マイクロビーズが収まる程度の円形の孔を形成する.このとき,溝の深さは補足された磁気マイクロビーズの先端がシリコン表面よりやや突き出す程度の深さとする.基質底面に永久磁石を配置した後,磁気マイクロビーズを播種すると磁気マイクロビーズは重力と磁場により円形孔の中に収容され磁気マイクロビーズのアレイを形成することができる.しかしながら磁気マイクロビーズの凹型部への補足率は30%程度と低く補足率の向上が今後の課題とされた.
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Research Products
(1 results)