2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22650120
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
立花 克郎 福岡大学, 医学部, 教授 (40271605)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LORETO B Feril 福岡大学, 医学部, 講師 (10435109)
遠藤 日富美 福岡大学, 医学部, 講師 (00435108)
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Keywords | 超音波 / 酸化チタン / がん治療 |
Research Abstract |
[研究の目的]光触媒として利用されている酸化チタン(TiO2)をリポソーム内に封入し、さらにナノバブル化することで、世界初の酸化チタン封入ナノバブルリポソーム製剤の生成を行う。酸化チタン封入ナノバブルリポソーム製剤と超音波を併用することで、強力な抗腫瘍効果を得られるうえ、骨髄抑制などの重大な副作用のない安全かつ簡便な癌治療の可能性をさぐる。 [研究実績]実験計画では酸化チタン封入ナノバブルリポソームの作製;酸化チタンとリポソームをバイアルに入れ、密閉した状態でガスを加え加圧する。それを、高速で振動する撹拌器にかけた。高速で撹拌することによりリポソームの透過性が亢進し、リポソーム内にガスと酸化チタンと封入することができた。一方、酸化チタン封入ナノバブルリポソームを電子顕微鏡下(Freeze-fracture electron microscopy)の観察では明らかナノサイズのマイクロバブルは観察しることはできなかった。リポゾーム製剤(日本油脂製)を用いて、上記と同じ高回転の攪拌を使った処理方法では光学顕微鏡で明らかなマイクロバブルが観察でき、コントロール群と比較し、超音波に殺細効果は認められた。今後はリポゾームと酸化チタンの配合をさらに細かく設定を決め、高速攪拌中の様子を詳しく観察し、最適は条件設定を行うことが必要と思われる。動物実験では酸化チタンの毒性は認められず、細胞にも毒性がないことが確認できた。超音波診断装置を用いてマイクロバブルをはっきり確認することはできなかった。
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Research Products
(25 results)