2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22650157
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山本 義春 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60251427)
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Keywords | 心身の健康 / 健康関連行動 / 健康信念 |
Research Abstract |
本研究では、身体症状や気分状態などのように日常生活の中で時々刻々と変化する自覚症状について、実験環境下ではなく日常生活下でのデータを用いて、その記憶特性(脆弱性:忘れられやすさや、バイアスのかかりやすさ)にアプローチすることと、自覚症状評価の妥当性を生理指標を外的基準として検討することを目的としている。 平成22年度は、上記のような自覚症状の変動が特に大きいと考えられる群として、交代勤務があることや業務内容から身体面心理面ともに負担が大きい救急隊員と、その対照と群となる非交替勤務者のそれぞれについて、年齢性別の分布を合致させそれぞれ約40名ずつのデータを収集した。 測定は健康状態に関するスクリーニングや基本情報の収集を行ったうえで、各群で5日間ずつ、日常生活下で携帯型コンピュータを用いて記録を行うecological momentary assessment(EMA)法と、一日の終わりに、一口の行動の流れを想起してからそれぞれの行動に関連付けて症状を想起するday reconstruction method(DRM)法を並行して実施し、自覚症状を記録した。EMAは腕時計型コンピュータを装着・携帯し、一つの行動(移動.食事など)を終えるごとに記録をするよう依頼した。また、DRMはEMAを実施した日の就寝前にその日についての記録を依頼した。自覚症状としては、身体症状として疲労感および疼痛を、心理症状として抑うつ・不安・心理的ストレスを記録し、さらに身体活動度の自己評価についても同様の記録を行った。さらに、腕時計型コンピュータに内蔵されたアクチグラフにより身体活動を客観的・連続的に記録した。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Cytokines across the night in chronic fatigue syndrome with and without fibromyalgia2010
Author(s)
Nakamura, T., S.K.Schwander, R.Donnelly, F.Ortega, F.Togo, G.Broderick, Y.Yamamoto, N.S.Cherniack, D.Rapoport, B.H.Natelson
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Journal Title
Clinical and Vaccine Immunology
Volume: 17
Pages: 582-587
Peer Reviewed
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