2012 Fiscal Year Annual Research Report
科学教育出前授業等の学生の主体的実践と連動させた理科離れの実証的研究
Project/Area Number |
22650190
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
澤 武文 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90111864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 秀己 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (70126936)
児玉 康一 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (70211901)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 小学校理科 / 理科実験 / 実験・観察 / 理科離れ |
Research Abstract |
学生を主体とする「訪問科学実験」を27回(学校13回,地域の活動12回,大学2回),「ものづくり教室」を15回(学校や地域の活動10回,大学5回),「天文教育講座」を10回(観望会10回)実施し,子どもを中心とする参加者とのふれあい等で,主として教員を目指す学生の理科実験やものづくり教育に関する資質の向上が計られた。また,理系と文系の学生それぞれ100名ほどに対して,小学校,中学校,高校における「印象に残った理科の内容・授業・先生」についてのアンケート調査(回想調査)を行った。昨年度末に大学近隣の小学校31校の全教員に対して行った「理科の授業や実験で困ったことなどについてのアンケート調査」を整理し,小学校における理科授業の問題点を整理することができた。回想調査では,学生の理科に対する思いは,学校の教員の影響が非常に大きいことが読み取れ,子どもの理科離れの要因が理科の授業にあることを示唆している。小学校教員に対するアンケートでは,理科が得意な教員が8.9%だったのに対し,苦手な教員は32.7%になっている。また,理科の授業で困っていることでは,時間がなく,予備実験,準備,片づけを行う時間がないということが最も多かった。その結果,本来行うべき実験や観察をビデオ教材で済ませることとなり,子どもの理科への興味・関心を持たせる機会を失っている現実が見えてくる。また,昨年末に行った「理科離れ実相調査・ミニ・シンポジウム~学校と大学との連携~」においても,理科の苦手な教員をどのようにサポートしていくかが重要であることが明らかになった。そのため,現在,本学の「科学ものづくり教育推進センター」が行っている,近隣の小中学校への理科実験のサポートや教員研修を継続していくことが重要である。 なお,理科離れ実相調査資料集2010年度版(111ページ)と2012年度版(135ページ)を作成した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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