2011 Fiscal Year Annual Research Report
レクチュテインメント:教室を劇場に見立てた大学講義のエンタテインメント化
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22650202
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
矢野 米雄 徳島大学, 情報化推進センター, センター長(特任教授) (40035663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
光原 弘幸 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 講師 (90363134)
香川 順子 徳島大学, 大学開放実践センター, 准教授 (40467832)
金西 計英 徳島大学, 大学開放実践センター, 教授 (80204577)
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Keywords | 教育工学 / エンタテインメント化 / 教室空間 / ICT / 学習意欲 / 大学講義 / 指向性スピーカ / AR |
Research Abstract |
本年度は,Lectutainmentにおける演出実行(教室空間制御)システムの開発・拡張を主に実施した.具体的には, 1噛.視聴覚的な授業演出を実行する分散制御システムを設計・実装した.各クライアントには担当する演出が割り当てられており,演出設定に基づいてメッセージを送受信し演出を実行する.このシステムにより,複数の演出を同時に実行するなど演出の多様性が向上した. 2.教室空間データ,及び,RFIDで認識した着席データに基づいてスポットライト演出を実行する機能を拡張した.この機能により,スポットライト演出の適用範囲が拡大した. 3.指向性スピーカ制御による音声ヒント提供機能を実装した.スピーカは2つのモータに取り付けられ,モータを制御することでの方向を調整し,RFIDで認識した着席場所に向けて合成音声のヒントを再生する.この機能により,特定の学生にだけ秘密裏にヒントを提供したり,特定の学生を秘密裏に注意したりするなどの効果が期待される. 4.指向性スピーカの聞こえ方に関する予備実験を実施した.この実験では,実験的教室空間において3×3の座席に対してスピーカを制御して音声を再生し,質問紙による主観評価を行った.特定の一人に対する演出実行は難しく,指向性スピーカによる演出の更なる改善が必要であることが分かった. 5.様々な教室での演出実行を可能にするために,システムを設置する可搬性の高いフレームを整備した. 6.教師支援としてAR技術による学生情報の重畳表示機能について検討し,一部を試作した.この機能は,スポットライト演出や指向性スピーカ演出等で効果的に学生を指名する際に必要なものである. 7.Lectutainmentシステムと予備実験について国内及び国外で発表した. 8.Lectutainmentにおける指向性スピーカの予備実験について国外で発表した.
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Research Products
(3 results)