2010 Fiscal Year Annual Research Report
金の異常反射法を利用するラベルフリー型バイオチップの創製
Project/Area Number |
22651047
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
三原 久和 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (30183966)
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Keywords | バイオチップ / 金基板 / 反射法 / ペプチド / 非標識 |
Research Abstract |
1)デンドリマーなどの有機、高分子化学を駆使した表面化学的手法による3次元表面作成と高感度化:金の異常反射ARを利用するリガンド・タンパク質相互作用の検出方法の高感度化において、フラットな従来型表面を利用するよりも、3次元的表面の構築により、より効率的なタンパク質の結合を達成することができ、結果としてARシグナルの増大が期待される。3次元表面を作成するテクノロジーとして、多枝状高分子であるデンドリマーPAMAMG2,G3,G4を利用する表面化学を展開し、AR法の高感度化を達成した。具体的には、プロテアーゼ(トリプシン)活性を測定できるチップを作成し酵素活性を精度良く測定できることを実証した。 2)金基板の屈折率変化によるバイオチップ検出法の高感度化 金表面のみでは、約2%程度の屈折率変化しか達成できない。この感度でも十分にバイオチップ検出法として実用できるが、より高度ハイスループット検出法として萌芽させるべく、金・インシュレーター・金システム基板において種々コンポジションを変更しつつ、基板の屈折率最適化を行い、ARシグナル10%以上の変化を有する最適基板を達成した。平成23年度に種々のタンパク質の吸着現象をとらえる。
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Research Products
(2 results)