2010 Fiscal Year Annual Research Report
初期計画と適応的変更計画の同時生成を可能とする最適化モデルの開発
Project/Area Number |
22651058
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森田 浩 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (60210176)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅谷 俊治 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (80367820)
蓮池 隆 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (50557949)
|
Keywords | 最適化モデル / 不確実性 / エネルギーマネジメントシステム / 時空間ネットワーク |
Research Abstract |
平成22年度は,予測困難な事象を含む問題に焦点を当てた計画作成と適応的変更を同時に考慮した最適化モデルの構築を進めた.生産・物流分野の各問題に対する数理的研究,応用事例および関連研究を文献により調査し,それぞれの標準的な最適化問題への定式化の種類を,離散最適化・連続最適化,制約条件の数式表現方法などの特徴ごとに分類した.その中で,集合被覆問題や線形制約をベースとした連続最適化問題や時間的な動きを表現する時空間ネットワークモデルなどに定式化された問題に焦点をあてた. 不確実・予測困難な事象の特徴づけでは、一般的に存在する不確実な事象を系統的に分類し,適当な確率分布として表現できるものは分布を与え,分布の付与が不適当なものはシナリオツリーとして記述するなどの表現方法を検討した。さらに不確実情報を表現するファジィ事象を最適化問題へ組み込むことも検討した. 取り上げた対象は,電気自動車の充放電によるロバストなエネルギーマネジメントシステムや工場における自動搬送装置の経路計画などである.確率的計画法やロバスト計画法の融合により最適化モデルを構築し,不確実な事象に対して頑健な計画を立案したり,不確実な事象が生じるたびに動的に求解したりしている.また、時空間ネットワークを用いた定式化により,動的に変化する状況を容易に表現することを可能にし,高速に良好な解を与えるアルゴリズムを開発し,その有効性を検証した.
|
Research Products
(3 results)