2010 Fiscal Year Annual Research Report
動物顔面パターン認識装置を用いた里山の食肉目群集の保全
Project/Area Number |
22651086
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
金子 弥生 東京農工大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (60413134)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小池 伸介 東京農工大学, 大学院・農学研究院, 助教 (40514865)
古谷 雅理 東京海洋大学, 海洋工学部, 助教
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Keywords | 外来種対策 / 在来種保全 / 資源保全学 / アライグマ / 画像認識 |
Research Abstract |
平成22年度は、3つの項目について試験を行った。 (1)新型行動追跡装置「IPカメラおよび画像取得システム」を用いた中型食肉目の行動把握試験 防滴防塵ケースに収容したNetwork Attached Storage (NAS)を利用し、14~20日間程度の静止画像を1秒間隔で撮影として設計した。試行実験からNASに設置した撮影画像を保存するHDDの交換が困難であったため、屋外でもHDDを簡易交換できる撮影システムの設計を行った。そのためNASを利用した装置から低消費電力で動作するマイクロサーバを利用したシステムを新たに作成した。その結果、安価で大容量の画像を保存することが可能となった。 (2)動物顔面識別ソフトの開発 個体識別に必要な撮影方法、撮影機材の検討をおこなった。ビデオ用大型三脚に固定した高精細IPカメラを2台による撮影実験を行った。2台のカメラを同時に移動させることにより、どちらかのIPカメラで撮影する。その結果、本装置はリアルタイム映像を確認するには十分な機構であることが確認された。 (3)中型食肉目の個体追跡による環境選択調査 平成22年4月~7月にかけて、東京都日の出町において同所的に生息するアライグマ(1)頭(オス)、タヌキ2頭(雌雄各1頭)を追跡した。その結果、2頭の行動圏には重複が見られた。日本哺乳類学会大会(岐阜大学)にて、外来種ハクビシンについての口頭発表、およびデータ解析についての自由集会をおこなった。ラージスケール調査として、平成22年10月からH23年3月に東京西部の約200の森林について(1)森林面積、(2)孤立度、(3)形状、(4)周囲の緑地割合を加えた4つの景観構造を調査し、30林分を自動撮影装置の本調査用として選定した。
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Research Products
(2 results)