2012 Fiscal Year Annual Research Report
日本画の作法―「技法書」と「模本」から探る近代日本画の精神
Project/Area Number |
22652010
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
染谷 香理 東京芸術大学, 大学院美術研究科, 講師 (90572579)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 公太 東京芸術大学, 大学院美術研究科, 講師 (30538765)
狩俣 公介 東京芸術大学, 大学院美術研究科, 講師 (90529950)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 摸写 / 技法材料 / 日本画 |
Research Abstract |
技法書研究に関しては、 (1) 前年度までに収集した文献の整理・分析を進めた。より効率よく整理・分析を行えるよう技法書データベースβ版を作成し、公益財団法人芳泉文化財団 第一回文化財保存学日本画研究発表展 美しさの新機軸 ―日本画 過去から未来へ―において発表した。(2) 収集した文献の中で、特に技法書として取り上げるべきものを32偏ほど選出し、著者・成立年・出版情報・目次・解題をまとめ、「技法書手引き」の作成を進めている。 これらにより、日本画が「六法」や「写意」といった精神面から「材料」によって語られるようになっていった変遷を把握することができた。 摸本調査に関しては京都市立芸術大学芸術資料館に赴き、京都府画学校時代の摸写教育で使用されていた教材である絵手本の閲覧を行った。これにより、絵手本が時代により推移しており、運筆を重要視していたものから写生を重きとしたものへと変化していっており、摸写教育における価値観の変遷と役割変化を知ることができた。また、前年度までに整理を行ってきた東京芸術大学大学美術館所蔵の東京美術学校時代の東洋画摸本との違いなどを把握することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)