2012 Fiscal Year Annual Research Report
科学言説と探偵小説のトランスナショナルな移動と交差をめぐる文化研究
Project/Area Number |
22652025
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
吉田 司雄 工学院大学, 基礎・教養教育部門, 教授 (50296779)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 日本文学 / 探偵小説 / 科学言説 / 大衆文化 / メディア / アジア / 忍者 / 国際情報交換 |
Research Abstract |
本研究の目的は科学言説と文学言説を中心とする他の言説群との相互関連性を問題とし、文学研究の内側に止まることなく新たな文化研究の可能性を模索し、また国内外の研究者と協力体制を構築して、これまでの一国主義・一言語主義的な文学研究・文化史研究の枠におさまらない研究領野を開拓することであるが、その具体的な展開をはかるべく、アジア圏における多言語的な受容形態を踏まえた欧米探偵小説移入史の再構築と日本およびアジアにおける創作探偵小説形成期の再検討を継続した。その成果の一端を、2012年5月12日に韓国ソウル市の高麗大学で開催された東アジア文化交渉学会のパネルセッション「推理小説と政治文化」での発表「恐慌と震災―日本ミステリの場合」、2012年11月17日に台湾新北市の輔仁大学で開催された国際学術シンポジウム「ミステリーの迷宮」での特別講演「ミステリーとアジア的想像力」、2013年3月1日の台湾台中市の国立中興大学での招待講演「ゼロ年代の想像力と日本ミステリの現在」などで報告し、あわせて東アジア圏の研究者との国際情報交換に努めた。 また、大衆文化のトランスナショナルな移動の様態を探るために、2010年から「忍者文化研究会」を組織、戦後日本の忍者小説・忍者映画の読解分析に努めてきたが、2013年3月10日に長野県上田市の池波正太郎真田太平記館で研究発表会を実施、あわせて真田一族関連史跡の実施踏査を行うとともに、研究成果とりまとめに向けての具体的な検討に入った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)