2010 Fiscal Year Annual Research Report
外交言語としての日本語の地位とソフトパワーとしての日本の言語政策的役割研究
Project/Area Number |
22652036
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
佐藤 和之 弘前大学, 人文学部, 教授 (40133912)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
V.L. Carpente 弘前大学, 人文学部, 教授 (80142909)
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Keywords | 公用語 / 国連公用語 / 日本語 / ソフトパワー / 言語政策 / 孔子学院 / アニメ / 日本語教育 |
Research Abstract |
平成22年度の目標は、日本のソフトパワー調査(調査票作成を含む)のための、面接による予備調査を実施することにした。対象国は日本とアメリカである。具体的な聞き取りの軸を以下のように設定した。 (1)日本の伝統文化およびポップカルチャーを受け容れるための、日本語の受容状況とマンガやアニメ、テレビゲーム、ゲームセンター等での日本語使用の状況について調査する (2)国内外における日本語教育の学習者数と、孔子学院および米国国家安全言語保障イニシアティブ以降の推移についての影響について調査する (3)国内外の多国間会議などで使用される日本語の使用実態および日本語の国連公用語化についての意見を調査する 研究代表者の佐藤と分担者のカーペンターは、上記目的を達成するため、日本人や日系人、アジア人が多く住む米国カリフォルニア州とハワイ州で、日本文化や日本語の拡大に携わる研究者および実務担当者と面談した。現地での英語と日本語の関係や中国語と日本語と英語の関係、日本文化、アジア、とくに中国や韓国との差違について尋ねた。同時に、日本の技術についての聞き取りもした。 上述調査とは別に、アジアの国としての日本がどのように理解されているかを知るため、複数の学会や会議に参加し、同会議や学会での使用言語の状況を把握した。 また、とくに23年度からの海外での調査、研究を円滑に進めるため、北米在住の日本語研究者および中国在住の日本語研究者と共同で調査や研究ができる体制を整えた。その結果、北米では、日本の古典文学をマンガを使って研究する研究者と、中国では、海外での孔子学院開設のために活動している日本語教育研究者に参加してもらうことになった。
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