2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22652038
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
加藤 恒昭 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (60334299)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 たかね 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (10168354)
林 良彦 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (80379156)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 語彙概念構造 / 語彙的オントロジー / 語彙意味論 / 複合動詞 |
Research Abstract |
精緻ではあるが,理論的,規模的にカバー率が高いとは言い難い語彙概念構造理論を,(1) 語彙概念構造と,大規模語義関係記述(語彙的オントロジー)での意味関係との関係づけと形式化,(2) 動詞の複合と派生に関する語彙概念構造構成方式と項構造(下位範疇)変化規則の形式化.(3) 上記実施の過程で必要となる語彙概念構造理論の枠組みの拡張の3点を通じて言語処理的な言語知識と融合し,実用規模の言語処理に耐え,意味解釈の基礎までを提供する語彙概念構造体系へと展開し,それを通じてより高度な言語処理のための資源構築の基礎を確立する事を目的として研究を進める. (1)(2)の基礎となる動詞関係データ(複合動詞とその構成要素である動詞,自動詞と他動詞,動詞とその可能動詞,動詞とその使役動詞等の関係を抽出したもの)の整理を続けた.データモデルを整え,webベースの対話的検索やプログラム内での利用を可能とした.これを使って,既存言語資源(計算機可読辞書)の分析を行い,登録されている動詞のズレや動詞間の関係のズレを明らかにした. (2)(3)のために,計算機可読辞書の語釈文を用いて,複合動詞とその構成要素であるふたつの動詞との意味的関係を分析した.まず,語釈文を上記動詞関係デーを用いて解析することで,約半数の複合動詞の語義がその構成要素の語義と関連することを明らかにした.加えて,人手による分析を行い,構成要素の語義がどのような関係で結び付けられて,複合動詞の語義を生成しているかの分析を行った.分析は,複合動詞構成要素の関係と,構成要素の意味とそれが単独で動詞となった場合の意味との関係の2次元で行い,前者を12分類,後者を5分類して,複合動詞の意味構成を整理した.併せて語の意味素性についても検討を行った.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)