2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22652046
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南部 みゆき 宮崎大学, 医学部, 講師 (90550418)
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Keywords | nursing discourse / strategic competence / English as a lingua franca / Asian English / handover / roll call / pragmatics / corpus concordance |
Research Abstract |
本研究では、英語を使用した看護場面という制度的な状況においてどのようなディスコースが発生するのか、4力国で5つの病院を訪問し(米国1、フィリピン3、シンガポール1、マレーシア1)、参与観察を通し随時記録をしながら調査を行ったものである。調査は、研究代表者と研究分担者が行った。調査内容としては、業務引き継ぎ、業務確認、研修看護師と指導看護師の関係、患者指導、看護師同士による説明・手順等である。これらの領域におもに主眼をおき、特に語用論的な観点から看護師による独特な言語ストラテジーを見出した。この件に関して、複数の看護師に聞き取り調査も行った。 調査結果は、既存のコーパスデータとの比較を行い、必要に応じてコンコーダンサも利用した。そして、現在出版されている看護英語テキストには掲載されていないものの看護表現として特筆すべき内容や、アジア圏における特長のある表現について指摘した。結果は、論文掲載誌に2つの論文として掲載され、現在、新たの3本の論文が出版準備中である。海外で開催された学会では4回の口頭発表を行い、研究者の属する大学の看護学科生向けへのテキストも作成した。 アジア圏に焦点を絞った看護分野の研究はこれまで殆んどなされてこなかったこと、また、同分野の専門家から種々の質問や意見があったことは、我々の研究が斬新かつ生産性の高いものであった所以である。この研究で得た知見は、勤務大学のみならず他の教育機関でも看護教育・看護教材に応用が効くものであろう。
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