2010 Fiscal Year Annual Research Report
留学生の文章産出時における辞書使用の実態調査-言いたい日本語はどう見つけるか-
Project/Area Number |
22652047
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
鈴木 智美 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 准教授 (70332632)
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Keywords | 日本語教育 / 学習リソース / 辞書 / 文章表現 / アンケート調査 |
Research Abstract |
本研究は、世界各国・地域より日本の大学に留学し、日本語を学習している学習者を対象に、その文章産出時における「辞書使用」についての実態調査を行い、「留学生は、言いたい日本語をどう見つけるのか」を実証的に探ることを目的としている。具体的には、「全学日本語プログラム」(東京外大における非正規生を対象とした日本語プログラム)の受講者を対象に、留学生がいつ、どのような辞書を、どのように使用しているのかについて、アンケート調査およびインタビュー調査を行い、その辞書使用の実態を明らかにする。平成22年度の研究実績は以下の通りである。 ○春学期 4~6月 アンケート内容検討・アンケート用紙作成(日本語および英語翻訳を並記) 7月 パイロット調査実施(東京外国語大学「全学日本語プログラム」受講者対象) 7月 調査概要について研究発表・論文発表(2010世界日本語教育大会(於台湾国立政治大学)) 8月 研究成果中間報告(第8回日本語教育研究集会(於名古屋大学)) ○秋学期 9~10月 パイロット調査の結果を受け、アンケート改良版作成 2月 本調査実施 パイロット調査を経てアンケート調査用紙を完成し、「全学日本語プログラム」受講生を対象に本調査を実施した。様々な母語背景を持つ、世界各国・地域からの約110名の日本語学習者(初級~超級レベル)から回答を得ることができ、大学で日本語を学ぶ留学生の辞書使用の実態をつかむことができた。次年度は結果についての詳細な分析を行い、今後、日本語学習者の文章産出を効果的に支援するために求められる点を明らかにする。
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